2025/10/05
筋トレ後の有酸素で脂肪燃焼効果UP?──科学的に正しく理解する「順番の理由」
✅ よくある説明:「筋トレで糖が枯渇して脂肪が燃える」?
フィットネス業界でよく耳にするのが、
「筋トレで糖が使われて、エネルギーが枯渇 → そのあとに脂肪が燃える!」
という説明です。
一見わかりやすく、実践的なアドバイスのように感じますが、実際には科学的に不正確です。
糖(グリコーゲン)と脂肪は“スイッチ”のように切り替わるのではなく、常に両方が使われながら、その割合が変化しているのです。
🔬 エネルギー代謝の真実:「糖」と「脂肪」は同時に使われている
人間のエネルギー代謝は、主に以下の2つの系が連続的に働いています。
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糖質代謝(解糖系・クレアチンリン酸系):短時間・高強度の運動で主に利用
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脂質代謝(β酸化系):低〜中強度・長時間運動で主に利用
筋トレでは強度が高いため、主に糖質エネルギーが使われますが、同時に脂質も一部燃えています。
逆に、有酸素運動では脂質の割合が増えますが、糖の利用がゼロになることはありません。
💥 筋トレ後に脂肪が燃えやすくなる本当の理由
筋トレ直後の身体では、次のような生理的変化が起きています。
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成長ホルモンの分泌が増加
成長ホルモンには強い**脂肪分解作用(リポリシス促進)**があり、体内の脂肪を脂肪酸へ分解します。 -
**EPOC(運動後過剰酸素消費)**が発生
英語では「Excess Post-exercise Oxygen Consumption(エポック)」と読みます。
トレーニング直後も代謝が高い状態が続き、安静時の何倍もの酸素を使って脂肪を燃やす状態になります。 -
交感神経が優位のまま
筋トレによりアドレナリンなどのホルモンが分泌され、代謝や体温が高い状態が維持されます。
このような「脂肪を分解・燃焼しやすい」環境が整ったところで有酸素運動を組み合わせると、
分解された脂肪酸が実際にエネルギーとして燃焼しやすくなります。
つまり、
「筋トレ → 有酸素」= 成長ホルモン分泌 × EPOC × 代謝亢進
→ 脂肪燃焼効果が最大化
というのが、科学的に正しいメカニズムです。
⚠️ 「糖が枯渇して脂肪が燃える」理論の問題点
この説明が誤解を生みやすい理由は、以下の点にあります。
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糖質が完全に使い切られることは通常の筋トレではあり得ない
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体内の糖は、血糖・筋グリコーゲン・肝グリコーゲンなど複数のプールから供給される
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「糖が枯渇したから脂肪燃焼へ切り替わる」という単純なスイッチ構造ではない
結果的に「筋トレ後の有酸素は効果的」という結論は同じでも、
プロセスを誤解していると、誤った指導・食事管理・運動設計につながる危険があります。
🧠 科学的トレーナーを選ぶことの重要性
現場では、経験則や感覚的な理論に基づいて指導しているトレーナーも少なくありません。
しかし、現代のボディメイク・健康づくりでは、生理学・運動学・栄養学の科学的理解が欠かせません。
本当に結果を出すためには、
「なんとなく効きそう」ではなく、
“なぜそうなるのか”を説明できるトレーナーを選ぶことが大切です。
🧩 まとめ
誤解「筋トレで糖が枯渇 → 有酸素で脂肪燃焼」
正解「筋トレで成長ホルモン・EPOC・代謝上昇 → 脂肪分解が促進され、有酸素で燃焼効率UP」
ポイント「糖と脂肪の利用は“切替”ではなく“割合変化”」
実践法「筋トレ → 有酸素(20〜45分)を組み合わせると効率的」
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