• TEL 078-871-0566

    〒657-0836 兵庫県神戸市灘区城内通4-4-5
    グランディア王子駅前102

プロテインは筋トレ後30分以内に飲まないと意味がない?

  • HOME
  • ブログ
  • プロテインは筋トレ後30分以内に飲まないと意味がない?

 

本当に大切なのは「30分」ではなく、1日の流れで考えること

「筋トレが終わったら、30分以内にプロテインを飲まないと意味がない」

一度は聞いたことがある人も多いと思います。

ジムでも、

「早く飲まないと筋肉が減る」

「ゴールデンタイムを逃したらもったいない」

と言われることがあります。

でも、現在の研究を整理すると、

筋トレ後30分以内という厳密な締切は、

はっきり確立されていません。

一方で、

「じゃあ、いつ飲んでも同じなの?」

というと、それも少し違います。

今回大切なのは、

30分だけを見るのではなく、

時間軸を何段階かに分けて考えること

です。

 



まず結論から

健康な一般成人であれば、

筋トレ後30分以内にプロテインを飲めなかったからといって、

筋トレが無駄になると考える必要はありません。

ただし、

トレーニング前に何を食べたか

どれくらい空腹だったか

次の食事までどれくらい空くか

によって、トレーニング後に早めに

食べた方がよいかどうかは変わります。 

つまり、

「30分以内かどうか」より、前後の食事の流れを見る

ことが大切です。

 



「ゴールデンタイム」は完全な嘘なの?

これも少し違います。

筋トレ後は、筋肉がタンパク質に反応しやすい状態になります。

タンパク質を摂ることで、

筋タンパク質合成(MPS)

という、筋肉を作る反応が高まりやすくなります。

この点は、かなり一貫して支持されています。

だから、

「運動後にタンパク質を摂る意味がない」

わけではありません。

ただし、

意味がある

ことと、

30分以内でなければならない

ことは別です。

 



かんたんに言うと

筋トレ後の筋肉は、

「今なら栄養を使いやすいよ」

という状態になります。

でも、

30分を過ぎた瞬間に、

その扉が閉まるわけではありません。

 



では、30分という数字はどこから来たの?

これまでの研究では、

  • トレーニング直後
  • 1時間後
  • 2時間後
  • 3時間後
  • トレーニング前

など、さまざまなタイミングが調べられてきました。

ですが、

「30分を超えると急に効果が落ちる」

という境界が、きれいに証明されているわけではありません。 

つまり、

30分は“絶対の締切”として考えなくてよい

ということです。

 



1時間後や3時間後でも意味はある?

あります。

急性研究では、運動後1時間と

3時間でアミノ酸などを摂った場合でも、

どちらも筋タンパク質合成や

正味収支の改善が見られています。 

だから、

「30分を逃したから、もう飲んでも意味がない」

ということにはなりません。

 



では24時間後でもいいの?

ここが少しややこしいところです。

研究では、筋トレから24時間後でも、

タンパク質に対する筋肉の反応が高まっていた例があります。 

でも、これは、

「24時間何も食べなくても大丈夫」

という意味ではありません。

 



かんたんに言うと

筋肉が栄養を使いやすい時間は長く続く。

でも、

だからずっと食べなくていい、

という話ではない。

ということです。

 



ここで重要なのが「時間軸」です

今回の研究を整理すると、

時間を1つだけで見るのではなく、

何段階かに分けた方が理解しやすくなります。

30分

厳密な締切としては根拠が弱い。

数時間

トレーニング前後の食事状況を考える上で大切。

24時間前後

筋肉がタンパク質に反応しやすい状態が続く可能性がある。

数週間〜数か月

最終的な筋肥大は、1回のタイミングだけではなく、

毎日の積み重ねで決まる。

この考え方をすると、

「30分以内に飲めなかったら終わり」

という考えが、かなり不自然だと分かります。

 



トレーニング前に食べていたらどうなる?

ここはとても重要です。

もしトレーニング前に、

  • 肉や魚
  • 卵
  • 乳製品
  • プロテイン
  • タンパク質を含む普通の食事

を摂っていた場合、

その栄養はトレーニング中やトレーニング後も体の中で使われ続けます。

そのため、

トレーニング直後に、

さらに急いでプロテインを飲む必要性は低くなります。

実際、トレーニング直前にホエイ(乳性たんぱく質)を摂った人と、

トレーニング直後に摂った人を比較した研究では、

筋肉量や筋力に明確な差が出なかった例があります。 

 



例えばこんな場合

昼食でしっかりタンパク質を食べる。

その2〜3時間後に筋トレ。

終わったあと、1時間くらいして夕食。

このような流れなら、

筋トレ後30分以内にプロテインを飲まなかったからダメ

とは考えなくてよいでしょう。

次の食事につなげれば十分な場合があります。

 



逆に、空腹で筋トレした場合は?

この場合は少し考え方が変わります。

たとえば、

朝起きて何も食べずに筋トレした

という場合です。

このような状況では、

トレーニング後に筋タンパク質合成が高まっていても、

体のタンパク質の収支はマイナスのままになることがあります。

そのため、

トレーニング後に食事や補食でタンパク質を早めに入れる

ことは合理的です。

ただし、

30分以内でないと筋肉が減る

という意味ではありません。

 



空腹時は何時間以内に食べればいい?

これも、

全員に共通する絶対的な時間はまだ決まっていません。

大切なのは、

「トレーニングが終わってから何分?」

だけではなく、

前の食事から何時間経っているか

次の食事まで何時間あるか

を見ることです。

 



かんたんに言うと

トレ前に食べていた

→ 次の普通の食事へつなぐ

空腹で筋トレした

→ 終わったあとに早めに食べる

トレ前も後も長く食べられない

→ 前か後に補食を入れる

この考え方で十分です。

 



1日のタンパク質量の方が大切?

長期的な筋肥大では、

1日の総タンパク質量はかなり重要です。

今回の監査でも、総タンパク質量の重要性は、

ESTABLISHED(かなり一貫して支持されている)

と評価されています。 

つまり、

30分以内に飲むことだけを気にして、

1日の総量が足りていない

という状態は、優先順位が逆です。

 



どれくらい摂ればいい?

健康な一般的な運動者では、

体重1kgあたり1.4〜2.0g/日

が、専門学会でよく使われる参考範囲です。 

たとえば体重60kgなら、

約84〜120g/日

が目安の範囲になります。

ただし、

この数字は全員に必要な最低ラインでも、上限でもありません。

 



1回20gで十分?

これもよく聞きます。

ですが、

20gで全員十分

とは言えません。

1回の目安としては、

20〜40g

または、

体重1kgあたり約0.25〜0.4g

程度が、条件付きで使いやすい目安です。

 



40gを超えたら全部ムダ?

これも違います。

研究では、より多い量でも

筋タンパク質合成反応が長く続いた例があります。

つまり、

40gを超えたら全部体外に捨てられる

という単純な話ではありません。

ただし、

だから一度に100g摂ればよい

という話でもありません。

 



1日で分けて食べた方がいい?

一般的には、

朝・昼はほぼゼロで、夜だけ大量

より、

何回かの食事に分けて摂る

方が合理的です。

急性研究では、同じ量のタンパク質でも、

分け方によってMPS反応が変わることがあります。

ただし、

「3時間おきに絶対食べる」

「均等に分ければ必ず筋肉が増える」

というところまでは確定していません。

 



プロテインサプリじゃないとダメ?

そんなことはありません。

肉、魚、卵、乳製品、大豆など、

普通の食事からでもタンパク質は摂れます。 

プロテインの良いところは、

便利なこと

です。

  • 調理しなくていい
  • 手軽
  • 持ち運びやすい
  • 必要量を確保しやすい

というメリットがあります。

 



かんたんに言うと

プロテインは

“特別な筋肉の薬”

ではありません。

タンパク質を手軽に摂るための食品です。

普通の食事で必要量を摂れるなら、それでも問題ありません。

 



高齢者は同じ考え方でいい?

基本の考え方は同じですが、

高齢者では、少ないタンパク質に対する

筋肉の反応が弱くなることがあります。

そのため、

若い人より1回量を少し多めに考える場合があります。 

ただし、

「高齢者は必ず40g」

という意味ではありません。

 



ダイエット中は?

ダイエット中は、

  • エネルギー不足
  • タンパク質量
  • 筋トレを続けられているか

が重要になります。

大きなカロリー不足の状態では、

タンパク質量を多めに確保した方が除脂肪量の維持に
※「徐脂肪量」とは、
全体重から体脂肪の重さをすべて引いた、
筋肉、骨、内臓、血液などの総重量のこと。

有利だった研究もあります。

ただし、

トレーニング直後にプロテインを飲めば、

大きなカロリー不足を帳消しにできる

ということではありません。

 



では、何を優先すればいい?

筋肉を増やしたい一般的な人なら、

まずは、

①筋トレを続ける

次に、

②1日のエネルギーを整える

③1日のタンパク質量を確保する

そのうえで、

④1回量

⑤1日の分配

⑥トレーニング前後のタイミング

を考える。

この順番が実務的です。

 



「30分以内」は気にしなくていい。

でも「いつでもいい」でもない

今回のテーマを一言でまとめると、

これです。

30分以内という締切は気にしすぎなくていい。

でも、食事のタイミングそのものを無視していいわけでもない。

 



今回覚えてほしい4つ

① 早めに食べる意味がある≠30分以内が絶対

② 1日の総量が大切≠タイミングはどうでもいい

③ プロテインは便利≠プロテインが必須

④ 筋タンパク質合成が上がる≠長期的に必ず筋肉が増える

 



結論

「筋トレ後30分以内にプロテインを飲まないと意味がない」

という考え方は、現在の研究を見ると

少し単純化しすぎています。

30分以内に飲めなくても、

筋トレが無駄になるわけではありません。

一方で、

「24時間以内ならいつでもいい」

「1日の総量だけ合っていれば、タイミングはまったく関係ない」

と考えるのも少し違います。

大切なのは、

トレーニング前後の食事を、1日の流れの中で見ること。

トレ前に食べていたのか。

空腹だったのか。

次の食事まで何時間あるのか。

1日のタンパク質量は足りているのか。

そこまで見て考えると、

「30分以内に飲まないとダメ」

というルールより、ずっと実用的になります。

筋肉づくりは、30分の勝負ではありません。

毎日のトレーニングと食事を、
一つの時間軸として考えることが大切です。