• TEL 078-871-0566

    〒657-0836 兵庫県神戸市灘区城内通4-4-5
    グランディア王子駅前102

筋肉痛がある日は筋トレを休むべき?

  • HOME
  • ブログ
  • 筋肉痛がある日は筋トレを休むべき?

「痛いほど効いている」は本当?

筋トレをした次の日に、

「すごく筋肉痛になった。昨日はかなり効いた!」

と思ったことはありませんか?

逆に、

「昨日しっかり運動したのに、今日は全然痛くない。

あまり意味がなかったのかな?」

と不安になる人もいます。

そして、筋肉痛が残っていると、

「今日はトレーニングを休んだ方がいい?」

という疑問も出てきます。

今回、筋肉痛について研究を整理すると、まず大切なのは、

筋肉痛があるかどうかだけでは、

トレーニング効果も、休むべきかどうかも判断できない

ということです。

筋肉痛が少なくても、筋肉は大きくなったり、

筋力は伸びたりします。

一方で、筋肉痛が強いときには、

力が出にくかったり、

動かしにくかったりすることもあります。 

 



1.まず「運動中の痛み」と「翌日の筋肉痛」は別

運動中に、

「筋肉が焼ける感じ」

「重い」

「パンパンになる」

と感じることがあります。

これは、運動中からすぐに出る痛みやきつさです。

一方で、

次の日やその次の日に出る筋肉痛は、

遅発性筋肉痛

と呼ばれます。

英語ではDOMSと呼びます。

この2つは、同じものではありません。

 



かんたんに言うと

筋トレ中の

🔥「うわ、きつい!」

と、

次の日の

😖「階段がつらい!」

は、別の仕組みです。

 



2.筋肉痛はなぜ起きるの?

筋肉痛について、

「筋肉が壊れたから痛い」

と聞くことがあります。

これは完全に間違いではありません。

でも、今の研究では、

それだけでは説明できない

と考えられています。

筋肉痛には、

  • 慣れていない動き
  • 筋肉が伸ばされながら力を出す運動
  • 筋肉やその周りの組織への負担
  • 炎症
  • むくみ
  • 痛みを感じる神経が敏感になること

など、いろいろなことが関係すると考えられています。

ただし、

「これが筋肉痛の原因です」

と一つに決められるほど、

完全には解明されていません。

 



かんたんに言うと

筋肉痛は、

🧩 いくつかの原因が重なって起こる

と考えられています。

「筋肉が壊れたから痛い」

だけでは説明しきれません。

 



3.乳酸が残っているから痛い?

これは違います。

昔は、

「乳酸がたまるから筋肉痛になる」

とよく言われていました。

でも、今はこの説明は支持されていません。

乳酸は体の中で使われたり、

再利用されたりします。

しかも、運動後の乳酸は

比較的早く下がっていきます。

それに対して、筋肉痛は次の日やその次の日に

強くなることがあります。

つまり、

乳酸が次の日まで残っているから筋肉痛になる

というわけではありません。

 



4.筋肉痛が強いほど、筋肉も大きく傷ついている?

これも、単純には言えません。

筋肉へのダメージを見る研究では、

  • 血液の数値
  • 腫れ
  • 筋力低下
  • 画像
  • 筋肉の組織

など、いろいろなものを調べます。

しかし、

痛みの強さと、

これらの変化はいつも同じようには増えません。

つまり、

筋肉痛が強い=筋肉がたくさん壊れている

とは言えません。

 



かんたんに言うと

😖「めちゃくちゃ痛い!」

からといって、

💥「めちゃくちゃ筋肉が壊れた!」

とは限りません。

 



5.筋肉痛が強いほど、トレーニングも効いている?

これも違います。

筋肉痛は、

新しい種目、

いつもより大きく動かしたとき、

久しぶりの運動、

慣れていない負荷

などで強く出やすくなります。

つまり、

「いつもと違う刺激を受けた」

というサインにはなることがあります。

でも、

「将来、筋肉がもっと大きくなる」

という意味ではありません。 

 



6.筋肉痛が少なくても筋肉は大きくなる

実際に、

筋肉痛や筋損傷が少なくなるように

段階的に慣らしてトレーニングしたグループと、

最初に強い筋肉痛が出たグループを比べた研究があります。

その結果、

どちらのグループも筋肉は大きくなりました。

強い筋肉痛が出たグループだけが

大きく成長したわけではありません。 

つまり、

筋肉痛は筋肥大に絶対必要ではない

ということです。

 



7.筋肉痛が強いほど、筋力も伸びる?

これも確認されていません。

筋肉痛が少ない人でも、筋力は伸びます。

大事なのは、

「次の日どれだけ痛かったか」

よりも、

  • 重さが増えているか
  • 回数が増えているか
  • フォームが安定しているか
  • 数週間、数か月で成長しているか

を見ることです。 

 



8.筋肉痛がなくなったら、刺激不足?

これもよくある誤解です。

同じトレーニングを何度か繰り返すと、

以前より筋肉痛が出にくくなることがあります。

これは、

Repeated Bout Effect(反復運動効果)

と呼ばれます。

体がその刺激に慣れて、同じ負荷に耐えやすくなった状態です。 

でも、

筋肉痛が減った=効果がなくなった

ではありません。

 



かんたんに言うと

最初は腕立て伏せをしただけで、

次の日に腕がすごく痛かった。

でも何週間か続けると、あまり痛くならなくなった。

これは、

体が少し慣れてきた

ということです。

「もう効いていない」とは限りません。

 



9.では、筋肉痛がある日は休むべき?

ここが一番知りたいところだと思います。

結論は、

筋肉痛があるだけで、必ず休む必要はありません。

でも、

筋肉痛があっても、いつも通り絶対やっていい

という意味でもありません。

筋肉痛があるときには、

  • 力が出にくい
  • 動かせる範囲が狭い
  • パワーが落ちる
  • フォームが変わる

ことがあります。 

 



10.痛みが軽ければトレーニングしていい?

軽い筋肉痛で、

  • 普通に歩ける
  • 日常生活に問題がない
  • 軽く動いてもフォームが崩れない
  • 可動域が大きく減っていない
  • 明らかに力が落ちていない

のであれば、

負荷を調整しながら

トレーニングする選択肢があります。

 



11.強い筋肉痛なら?

反対に、

  • 階段がかなりつらい
  • 動かすと強く痛い
  • 関節を大きく動かせない
  • 明らかに力が出ない
  • フォームをかばってしまう

という状態なら、

いつもの高負荷トレーニングを

そのまま行う必要はありません。

重量を下げる、

セット数を減らす、

別の種目にする、

別の部位を行う、

休む、

といった調整が考えられます。 

 



12.「痛くない=完全回復」でもない

これも大切です。

筋肉痛が軽くなったからといって、

筋力や動きが完全に戻っているとは限りません。

軽く歩いたり、マッサージしたりすると、

「楽になった」

と感じることがあります。

でも、

楽になったことと、

体の機能が完全に戻ったことは別です。

 



かんたんに言うと

😊「あまり痛くない!」

と、

💪「いつも通り100%の力が出る!」

は同じではありません。

 



13.筋肉痛のまま鍛えるとケガをする?

「筋肉痛のときに運動するとケガをする」

という話もあります。

でも、

筋肉痛があるだけで必ずケガをする

とは言えません。

一方で、筋肉痛が強いときに

動き方が変わる研究もあります。

だから、

「筋肉痛だから危険」

ではなく、

力や動きがどれくらい戻っているか

を見る方が大切です。

 



14.今日は鍛えていい?見るポイントはこれ

筋肉痛がある日は、

「痛いかどうか」だけで決めず、

次のことを確認しましょう。

① 普通に動ける?

歩く、階段、着替えるなどに大きな問題がないか。

② 動かせる範囲はいつも通り?

フォームに必要な可動域があるか。

③ 力は出る?

軽い準備運動で、普段よりかなり弱くないか。

④ フォームは崩れない?

痛いところをかばっていないか。

⑤ 痛みは普通の筋肉痛っぽい?

急に鋭く痛んだり、腫れたり、内出血したりしていないか。 

 



15.筋肉痛があるときの調整方法

無理に、

「やるか、完全に休むか」

の2択にする必要はありません。

たとえば、

  • 重量を少し下げる
  • セット数を減らす
  • 種目を変える
  • 別の部位を鍛える
  • 軽い運動にする
  • 休養にする

など、いろいろな選択肢があります。 

 



16.普通の筋肉痛と、ケガは同じではない

一般的な筋肉痛は、

運動してから少し時間がたって出て、

使った筋肉全体が痛くなり、

少しずつ良くなっていくことが多いです。

一方で、

  • 突然の鋭い痛み
  • 裂けるような感覚
  • 大きな腫れ
  • 内出血
  • 強い片側の脱力
  • しびれ
  • 体重をかけられない
  • どんどん悪化する痛み

などがある場合は、

普通の筋肉痛と決めつけない方がよいです。 

想像以上に強い筋肉痛と、茶色っぽい尿、

強いだるさなどがある場合も、

医療機関への相談が必要になることがあります。 

 



今回覚えてほしい4つ

① 筋肉痛 ≠ 筋損傷の大きさ

痛みが強いほど、たくさん壊れているとは限りません。

② 筋肉痛 ≠ トレーニング効果

痛いほど筋肉が大きくなるとは限りません。

③ 筋肉痛がない ≠ 効果がない

痛くなくても筋肥大や筋力向上は起こります。

④ 筋肉痛がある ≠ 必ず休む

痛みだけではなく、力・動き・可動域・フォームを見て判断します。 



かんたんに言うと

筋肉痛は、

「昨日の運動で体がびっくりしたよ」

というサインの一つです。

でも、

たくさん痛いからといって、

「たくさん筋肉がつく!」

という意味ではありません。

反対に、

あまり痛くなくても、

トレーニングを続けていれば強くなることはあります。

筋肉痛がある日に運動するときは、

ちゃんと動けるか、力が出るか、変な痛みがないか

を見て決めましょう。

 



結論

筋肉痛は、

トレーニング効果を測る点数ではありません。

強い筋肉痛があっても、

必ずしも筋肉が大きく成長するわけではありません。

反対に、

筋肉痛がなくても筋肉や筋力は成長します。

そして、

筋肉痛があるからといって、

必ずトレーニングを休む必要もありません。

大切なのは、

「痛いかどうか」だけではなく、

今日ちゃんと動けるかを見ること。

力は出るか。

必要な範囲まで動かせるか。

フォームは崩れていないか。

普通の筋肉痛と違う痛みではないか。

それを確認して、

通常通りやる、少し軽くする、別の種目にする、休む、

を選ぶのが現実的です。 

筋肉痛は、

無視するものでも、追いかけるものでもありません。

トレーニングを調整するための、

一つの情報

として使うのがよいでしょう。